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2016年10月31日 (月)

アイヌのための新しい法律に先住権は欠かせない1 差間正樹さん

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アイヌ遺骨返還請求訴訟原告団の記者会見から

2016年10月21日、札幌弁護士会館

●記者

報道によると、アイヌ政策を進めるための新しい法律を模索する動きがあります。みなさんは、遺骨返還要求運動を通じて、先住権の回復・復興を訴えていらっしゃいますが、政府や北海道アイヌ協会の新しい法律のアイディアには、先住権への言及がないようです。新しい法律を作るならこうしたことを求めたい、ということがあればお聞かせ下さい。

●差間正樹さん

私たちは、先祖を慰霊するという考えで、遺骨返還が非常に大事だと言うことで、がんばってきたんですけど、遺骨返還を軸に、私たちの地区に住んでいるアイヌが結束できるようにと願っています。学者たちが自分たちの都合で盗掘をしておいて、私たちが「遺骨を返せ」というと、自分たちの都合を殊更に述べ立てて、こういうふうに引き延ばしてきます。きょうも裁判官に言われたんですけれども、この遺骨返還が進んでいった後に、裁判官としては「のちのちゴタゴタが起きないように、ここできちっと手続きが進むように」と。紋別に関してはこの次の期日、11月25日に和解となるだろう。浦幌はまあ、一緒になるかどうか分かりませんが、こういったふうに裁判が進んでおります。

私たちが当然の権利として、遺骨を返してくれと言った時に、こういった問題で、さまざまな理由を付けて、シサム、私たちの言葉では「良き隣人」をシサムというのですけど、私に言わせればシャモがこんな勝手なことをやっている。それと同じにですね、白老に骨を集約する、新しい法律を作るといっても、やっぱりまだまだ自分たちの都合で私たちのことを判断されるんではないかな、という思いで見ております。

私たちは(この訴訟で)謝罪もいらない、賠償もいらないから、一刻も早く骨を返して欲しいと言っているんですけど、それは「謝罪・賠償はまったくいらないんだよ」というんではないんです。遺骨を早く返して欲しい、私たちのやり方によって先祖を早く慰霊したい、と言っているんであって、そのことをみなさんに何とか理解して欲しいと思っています。これを核に、自分たちが、地域に住んでいるアイヌとして、もっともっと自分たちのまわりをアイヌプリで生活できるようにするにはどうしたらいいか、これを含めて私たちは、どんどん活動していきたいと、そう思っております。

もう一度言います。この和解条項は、謝罪・賠償は全く欲しくないと私たちは言っているという意味ではないんです。これ、全道のアイヌに伝えて欲しいんです。

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