« UNDRIPを軽視したアイヌ遺骨・副葬品研究は許容されない  平田剛士(寄稿) | トップページ | ウィルキンソン教授講演録から(2) »

2016年8月25日 (木)

ウィルキンソン教授講演録から(1)

Charls_wilkinson

「先住民にサケを獲る権利はあるか?/コロラド大学ロースクール教授チャールズ・ウィルキンソン講演会」(2016年7月30日)の講演録を公開しました。抜粋してお知らせします。


全文はこちらから

ジョン・マーシャル(John Marshall、1755年ー1835年)が最高の連邦最高裁所長だったとすることに異を唱えるアメリカ人はいないでしょう。黎明期の連邦最高裁で、インディアン・トライブの主権について、後に「マーシャル・トリロジー(三大判決)」と呼ばれるようになる画期的な判決文を書いた人物です。

ひとつは、ヨーロッパ人到来前のインディアン・トライブをれっきとした国家(nation)である、と認めたことです。マーシャルのこの視点は、米国はもとより、英連邦の一員だったカナダやオーストラリア、ニュージーランドでもすぐに主流になりましたし、ほかの(植民地主義の)国々にも拡大して、近年の「先住民族の権利に関する国際連合宣言」でも踏襲されています。各トライブに国家としての主権を認めたことで、連邦政府がトライブとの間で取り交わしたやりとりが、単に覚え書きにサインしたという程度ではなく、国際条約と同等の重要性を帯びることになりました。

ふたつめは、先住民の土地所有に関するものです。マーシャルは、インディアンの土地に関する権限を認定し、「先住民にはその場所に住み続ける権利があり、なんぴともその権利を侵害することは許されず、インディアンの土地を勝手に売買したりすることはできない」と判じました。

そしてマーシャル・トリロジーの3つ目は「trust relationship(信託関係)」。つまり、連邦政府には入植者の侵略行為からリザベーションのトライブを守る義務がある、と述べた判決です。

« UNDRIPを軽視したアイヌ遺骨・副葬品研究は許容されない  平田剛士(寄稿) | トップページ | ウィルキンソン教授講演録から(2) »

アイヌ・先住民族・遺骨返還」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/574743/64108179

この記事へのトラックバック一覧です: ウィルキンソン教授講演録から(1):

« UNDRIPを軽視したアイヌ遺骨・副葬品研究は許容されない  平田剛士(寄稿) | トップページ | ウィルキンソン教授講演録から(2) »