« 2013年6月 | トップページ | 2013年12月 »

2013年11月

2013年11月28日 (木)

12月14日、北海道大学MC研究院が国際シンポ開催

先住民族と大学の関係性を問い直す国際シンポジウム

多文化共生と大学──対話と連携に基づいた負の遺産の克服へ──

基調講演:ボブ・サム

米国アラスカ州クリンギッド族 L'eeneidi 氏族、Aak'w Kwaan の首長、先住民族の人権活動家、Alaska Native Brotherhood Vice President、ストーリーテラー

パネリスト クリンギッド族、マオリ族(ナーハウ エ ファーのメンバー)

Hokudaimcsymp2013 私たちは北大に働き、研究し、学んでいますが、知らないことがたくさんあります。その一つが、地元のアイヌ民族との関係性の問題です。先日の札幌のシンポジウムでは、松浦晃一郎ユネスコ前事務局長は先住民族政策において世界中では日本ほど遅れている国はまれだと発言されました。北海道大学は近年、アイヌ民族を支援するためのプロジェクトに積極的に取組んできました。しかし、北大はアイヌ関連の問題で現在裁判に訴えられています。どこに問題があるのでしょうか? 私たちは関係性の改善のために何ができるでしょうか?

 そこで、我々は、海外の大学が先住民族に対して行う取組みに詳しい先住民族出身の実践者を北大に招き、地元のアイヌ民族に広く開かれた形で、報告と意見交換の場を設けることにしました。多くの皆さんの参加をお待ちしています。

日時:2013年12月14日(土)13:00〜17:30

場所:北海道大学文系総合教育研究棟W203

逐語通訳有、入場無料

北海道大学メディア・コミュニケーション研究院 院内共同研究

主催:多文化共生と大学──対話と連携に基づいた負の遺産の克服へ研究プロジェクト

問い合わせ:jeffry.gayman@imc.hokudai.ac.jp

大きな地図で見る

2013年11月10日 (日)

次回公判は来年1月31日、札幌地裁で

11月8日午後、札幌地裁でアイヌ遺骨返還請求訴訟の第6回口頭弁論が開かれました。

傍聴席は7〜8割くらいの埋まり具合。原告が準備書面を提出し、市川守弘弁護士が要旨を以下のように陳述しました。

先の文科省調査によれば、被告北大は1027体のアイヌ人骨を保有中だが、「個人特定可能」としているのはそのうち19体、1.8%に過ぎない。被告・北海道大学の主張する「祭祀継承者に返す」やりかたでは、残り98.2%(と何体分かすら不明の数百箱分の人骨)はずっと返還されないことになる。

被告・北海道大学はこれらの骨を正当な根拠なく「不法占拠」している。だれの骨か分からなくしたのは被告自身の責任。

そんななかでも、掘った墓の場所は比較的正しく記録されている。国のアイヌ政策推進会議の「アイヌ遺骨の返還・集約に係る基本的な考え方について」は、返還先は第一にコタンもしくはアイヌ関係団体が望ましいと、われわれ(原告)が主張するのと同じ原理で書かれている。そこには「ただし現在は受け皿となるコタンや団体がない」とも書かれているが、本当だろうか。現に原告の城野口ユリさんは、杵臼コタン構成員の子孫として儀式を継承しており、受け皿そのものではないか。

そのうえで被告に対し、以下の点について求釈明しました。

(1)北大保有の1027体のうち「個人特定可能」とした19体の中に、原告が返還を求めている杵臼墓地からの遺骨(15体)は含まれているのか?

(2)原告が問題にしている杵臼地区に関して、被告は「受け皿」がないと考えているのか? 城野口さんの存在をどうとらえているのか?

これに対して被告・北海道大学の代理人は「12月13日までに書面で回答します」と述べました。

今後の審理について、原告側から「釧路、紋別、網走各市から北大が収集した遺骨について、それぞれ各地在住のアイヌが北大に返還を求める訴訟を年内に札幌地裁に起こす予定です。次回口頭弁論の期日を年明けとし、併合審査を願いたい」と提案があり、被告側も了承しました。

次回公判は2014年1月31日(金曜)午後2時から、と決まりました。

北大開示文書研究会の訴訟ニューズレター「コカヌエネ/こえをきこう」の最新第5号が発行されました。こちらのサイトでご覧いただけます。

http://hmjk.world.coocan.jp/trial/trial.html

« 2013年6月 | トップページ | 2013年12月 »