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2011年5月 2日 (月)

北海道大学キャンパスの駐車場の一隅に、「アイヌ納骨堂」という小さな建物があります

 北海道大学キャンパスの駐車場の一隅に、「アイヌ納骨堂」という小さな建物があります。

 ふだんはシャッターが下りて、入れません。じつは中には、約1000人分もの遺骨が、それぞれ小さな箱に収められて、スチールの棚にずらっと並んでいます。すべてアイヌ民族の古いお骨です。

 アイヌは北海道の先住民族です。なぜ、先住民族のお骨がこんなにもたくさん、大学の構内なんかに集められているのでしょう?

 この「アイヌ納骨堂」が建ったのは、今から27年前、1984年7月です。膨大な数のお骨は、それまで長年、同じ北海道大学の医学部の実験室などでほったらかしにされていました。

 遺族にとって、お骨は単なるモノではありません。それが見ず知らずの場所で、おまけに自分たちとは異なる多数派民族によって、ぞんざいに扱われていたら、どうでしょう?

 今から30年前、事実を知ったひとりの遺族が、北海道大学を告発しました。思いは社会の共感を集め、「アイヌ納骨堂」の建設と、遺骨の合同供養が行なわれたのです。北海道アイヌ協会に手によるイチャルパ(アイヌ語で「慰霊祭」の意味)は、現在も毎年8月にしめやかに開かれています。

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