2018年2月17日 (土)

ニューズレター最新号を公開しました

北大開示文書研究会ニューズレター

最新号を公開しました。2月16日出前講座(札幌)で配布しました。

No.20 2018年2月16日発行、637No.20 2018年2月16日発行、637KB

札幌医科大学に遺骨返還を要求/札幌医大の説明には矛盾がある(清水裕二さん)/私たちの先祖は研究試料なんかじゃない(差間正樹さん)/アイヌ遺骨は本当に「埋蔵文化財」なのか(市川守弘さん)/札幌医科大学に留め置かれたままのアイヌ遺骨(浦河町、浦幌町分)/収蔵アイヌ遺骨の損傷を許した札幌医科大学は謝罪を/篠田謙一氏から届いた「DNA解析を行ったアイヌご遺骨」(2017年6月15日づけ)から/管理遺骨への責任を自覚してください/ほか

2018年1月 5日 (金)

今後のアイヌ政策について思うこと/ジェフ ゲーマン

今後のアイヌ政策について思うこと
    ジェフ ゲーマン

 

こんにちは、年の瀬に失礼いたします。北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院/教育学院に所属しているジェフ ゲーマンです。この度、私は、良心につつかれ、私と同じようにアイヌの研究に携わっている・携わろうとしている昔今の私の知り合いに、恐れ入れながら、是非年内にと思い立ち、現在のアイヌ政策をめぐる議論の状態に関するこの便りを送っているわけでございます。実際にご挨拶に上がるべきところ、メールにての失礼をどうかお許しいただければと存じます。ご多忙の時に全く身勝手にこのようにして文書をお送りするのは恐縮です。かなり長いですが、読み飛ばしていただいても構いません。

 

私が希望を持ちたい一つのエピソードを紹介します。2017年1月に札幌市のかでる2・7で開催されたアイヌ文化際の後半に常本照樹北海道大学アイヌ・先住民研究センター長が今後のアイヌ政策の課題と展望について講演をした時に私は会場にいました。常本教授は、講演の最後に、海外では先住民族政策の法的根拠として、憲法での言及、基本法等の制定があることに触れながら、今後アイヌ民族にとって相応しいものを制定できるよう一生懸命頑張りたいと締めくくりました。

 

そのような発言に、アイヌ民族を支援しようとしているすべての個人、グループの願望が共有されていることに私は期待したいのです。相手のご意見に傾聴して初めて確認することが可能になります。そのような対話を促すために、今日この便りを書くに至ったわけです。

 

皆さんご周知のように、日本の先住民族であるアイヌ民族をめぐる議論が近年になく白熱している状況にあります。とりわけ、近い将来にアイヌ基本法(仮称)が制定されることに向けて、内閣府が中心となり、準備が進められていることが注目の的となっています。おそらく2020年までに新法は施行されるが、それ以降にさらに新しいアイヌ政策が作られても、進歩は期待できないとも言われており、まさに現在がアイヌ民族を取り巻く状況に真摯に立ち向かい、真剣に審議、議論すべき時と考えます。

 

しかしながら、アイヌ民族政策を大きく左右し得る立場にいるアイヌ民族を取り巻く支持者(研究者、アクティビスト)の状況が錯綜しており、お互いを相殺しあっていることから、アイヌ民族にとってベストな状況をつくるのに、支持者同士がお互いにコミュニケーションをとり、相互調整することが望ましいと言わなければなりません。

 

錯綜している状況の一つの事例に、内閣府が有識者の助言にもとづき、アイヌ民族のニーズに関するヒアリングを行おうとしていると聞きます。しかし、以前アイヌ民族を一生懸命支援しようと頑張った支持者(学者)の中に、現在「方針を一変した」といわれている方々もおり、そのようなヒアリングが行われても、アイヌ民族の中の多様性を担保できるかという疑問の声も耳にします。つまり、アイヌと研究者・為政者の間の信頼関係が成立しているとはいい難い状況です。一方で、アイヌとともになって、拾え切れない可能性があるアイヌのオールタナティブ(第三の立場)の声を届けようとしている人もいるが、「寝返った」とまで言われないまでも、独りよがりで行動をし、本当にアイヌの声を聴いているのかと疑問視される支持者(研究者、一般市民)もいる状況です。

 

このようにアイヌとともに研究をすることを目指している人や、アイヌ「のために」支援に取り組もうとしている人の位置づけ、役割、貢献しうることが問われている状況であるが、それを理由に建設的な議論や、そのような議論の前提となるはずの客観的な対話をやめるわけにはいかず、当事者全員が一層の努力を注ぎ込むべきではないでしょうか。そこで私はこの度アイヌを支援しようとしている者の一人として、アイヌの支持者の横のつながりはもう一度見直せないかと思っています。具体的な提案はないが、当事者の一人として自らの思いを宣言することも役に立つと信じたいです。今一度、ここ数年の経緯を踏まえ改めて考えていることを確かめるためにも、ここで短く述べさせていただきたいと思います。

 

そもそも、私のような者がこのような便りを執筆するのは僭越であり、資格がないといわれてもおかしくないかもしれません。研究業績も多くないし、為政者とのつながりも持っておらず、北大の一つの部局で重要な委員会に入っていない単なる准教授にしか過ぎません。しかも外国人です。おまけに、私は対話を大切にしている一人だと思いたいが、それは必ずしもいつも思い通りには叶ってきたわけでもなく、最近は批判の指をさされても大声で反論できません。例えば、以前から、北海道の随所の地域に住んでいる様々なアイヌの人々とも仲良くお付き合いをさせていただいていました。また、研究の面では先住民族と非先住民族、研究者と研究者ではない人々が一緒になり、先住民族がおかれている状況を多角的に、客観的に接近するための研究体制の構築を夢見、それを実現すべく、2014年に3年間の科研基盤B(科研番号80646406)プロジェクトに乗り込みました。が、2015年の3月にアイヌ民族出身であり、そして私の研究プロジェクトに協力しているメンバーとの行き違いにより、自覚不足やプロジェクトマネージメントの不行き届きというクレームの中で、プロジェクトの存続自体が危ぶまれる時期を迎えました。以降の二年間半、半分「保身的」に自分の研究基盤を再度かためようとせざるを得ない状況に追い込まれました。

 

その間、自らの研究基盤の修復に追われていたために、遺憾と思いつつも、自分の研究の理想であった対話を必ずしも求めようとせず、例えばアイヌを支援しようとしている研究者・市民グループと共に活動する場合でも、彼らに意見の違った人たちとの対話を促す余力がなかったわけでもあります。誤解を恐れずに言いますと、これらの研究者・市民グループの批判は妥当なものでしょうが、彼らが批判している人々に対し常に対話を求めなかったことに対し、対話を促進する努力をすべきだったと反省しています。いずれにせよ、漸く今年の年末になって、多少自分を反省する余裕ができ、この便りの内容の基礎となることについて少し考えることができました。

 

そもそも、アイヌ民族自身はアイヌ民族のことをすべて自分らで決める権利があり、アイヌ民族ではない人々がアイヌの研究やアイヌの政策審議にかかわることがいけないと主張する人々が確かにいます。その主張はそれで正当なものではあるが、世界中のマイノリティ運動を見ても、支援者がいてはじめて前進するところは珍しくないのも事実です。当事者のマイノリティの希求を極力尊重しつつ、当事者たちの多様な声を反映させようとすれば、外部者には一定の貢献はあり得ると私は考えています。そこが私はすべてのアイヌ支援グループの取り組みや活動が役に立っていると思いたい所以です。

 

逆に、アイヌの多様の声が飛び交い、議論が当事者のなかでもなかなかまとまらない中で、私自身がそうなったように、支持者が板挟みになる状況が多々あっても当然かもしれません。しかし、そうはなってもそれはそれで活動を中止するわけにはいかないと思います。只、自身の主張をするあまり、アイヌ民族の相互扶助を超えたものになってはいけません。それさえならなければ、建設的に物事が進む一助になり得ると信じたいところです。

 

第二ですが、数年前まではアイヌ民族を支援しようとしている非アイヌの研究者・アクティビストたち同志がお互いに対話があったように思うのに、そのような関係性がなくなったように感じるのは私だけでしょうか? また、そこから何等のマイナス面は生まれていないでしょうか? よりたくさんの対話の場があり、より多くの関係者の出席があれば良いのにと思っているのは私だけでしょうか?

 

確かに一部に対話を求めない研究者・アクティビストの活動が活発化している状況があります。また一方で、理由はともかく、上記で「寝返った」と言われている人たちが現れ、一部のアイヌが彼らを排除しようとしている状況が生まれたといえるかもしれません。しかし、それを理由に、お互いの言い分を傾聴することを止める言い訳にはなるでしょうか。完璧にみんなに好かれ、すべての人に受け入れられる研究・研究者・活動家の主張というものはありえないでしょう。批判の指をさしても、逆にその三倍の批判が帰ってき得ることを念頭に置かざるをえないように思います。

 

理想を求めるのも大事だが、別に妥協をするつもりがなくても対話をすることにより、意外な共通点が見つかるかもしれません。それぞれが客観的な対話により、少なくとも様々なネットワークの中の自分の立ち位置をもう一度確かめることができ、またひょっとしたらより相互扶助の働きが促進される可能性もあるのではないでしょうか。

 

いずれにせよ、現在アイヌ政策の実現において一番必要とされているのは、オープンで民主的な対話ではないかと考えたときに、そのような対話の実現に向けて自分はあらゆる方面において最大限の努力をしたかと問われれば、「はい」とは言えません。年末のこの時期に立ち止まって、アイヌ民族を支援しようとしているものの一人として、立場が違うアイヌを支援しようとしている人に対話を求め、手を差し伸べようとしたかと自問すると、必ずしもそうではないと答えなければなりません。そのことから、反省の気持ちを込めて本日この便りを書くに至ったわけです。

 

冒頭に書いたように、具体的な提案はございません。但し、私がかかわっているアイヌ民族支援グループの人々に、上記のような対話的態度を促したいように存じます。「今さら」と多少皮肉のように聞こえるかもしれないが、お互いを理解しあうために、その人と同じテーブルに並んでいないといけないからです。

 

そのような対話を望んで、この文書を謙虚に締めくくります。

   

2018年がアイヌ民族、そして皆さんにとって希望に満ちた年となりますように。

 

2017年大晦日
    大分県玖珠町にて

 

Jeff Gayman

 

追伸:ご返信には及びません。この文章の転送・転載は構いません。

2017年12月11日 (月)

出前講座(札幌、2018年2月16日)のご案内


奪われたアイヌ遺骨
その研究の過去と現在
東京大学・札幌医科大学のケース
奪われたアイヌ遺骨
その研究の過去と現在
東京大学・札幌医科大学のケース

とき 2018年2月16日(金)18:00-20:30

ところ 札幌市教育文化会館 講堂(4階)
札幌市中央区北1西13  電話011-271-5821

入場料 無料(資料を500円で頒布します)

主催 北大開示文書研究会コタンの会


プログラム

植木哲也さん(苫小牧駒澤大学教授)
「小金井良精の北海道旅行―東大のアイヌ遺骨」

殿平善彦さん(北大開示文書研究会共同代表)
「 私たちが札医大に問い質したいこと 」

木村二三夫さん(平取アイヌ遺骨を考える会共同代表)
「札医大と初めて話して感じたこと、言いたいこと」

討論・交流会


北大開示文書研究会は、活動の一環として、広くこの問題についてお伝えするべく、各地で「出前講座」を開いております。開催を希望されるかたはお気軽にご相談ください。

2017年12月 2日 (土)

ドキュメンタリー作品「八十五年ぶりの帰還」が完成しました

八十五年ぶりの帰還

アイヌ遺骨 杵臼コタンへ

Ancestral Repatriation, 85 years later

 

監督 藤野知明
撮影 藤野知明・淺野由美子・大井博一
編集 藤野知明・淺野由美子
資料提供 小川隆吉・市川利美・平田剛士

メディア DVD
制作年 2017年
価格 ¥1,000(税込)
製作 コタンの会・北大開示文書研究会

お買い求めは、こちらからどうぞ

http://hmjk.world.coocan.jp/dvd/dvd2017.html

https://kotankai.jimdo.com/dvd-八十五年ぶりの帰還/

2017年12月 1日 (金)

コタンの会・アイヌ遺骨返還請求訴訟 第1回口頭弁論

葛野次雄さん(コタンの会)の「意見陳述書」(2017年12月1日、札幌地方裁判所)をどうぞ。



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2017年11月28日 (火)

アイヌ・サケを獲る権利~アメリカ先住民に学ぶ

アイヌ・サケを獲る権利~アメリカ先住民に学ぶ

アイヌ・サケを獲る権利~アメリカ先住民に学ぶとき 2017年12月2日13:00-16:50

会場 北海道クリスチャンセンター(地図

参加費 無料(資料類を500円で頒布します)

主催 北大開示文書研究会/コタンの会
協賛 北海道クリスチャンセンターアイヌ民族情報センター

お問い合わせ 電子メール(三浦) 

※この「北西アメリカ先住民訪問交流」事業は、公益財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構の助成を受けました。


プログラム

Part 01 北西アメリカ先住民とサケ

映画上映「アメリカで見た先住権 サケを獲り、ダムを撤去する」藤野知明監督作品

講演「アメリカインディアンとサケ捕獲権」市川守弘さん(弁護士)

Part 02 北西アメリカ先住民訪問交流

報告1「訪問3ヶ所の紹介」伊藤翠さん(東京大学大学院生)

報告2「漁業に携わる先住民として学んだこと」差間正樹さん(浦幌アイヌ協会)

Part 03 サーモンピープルを訪ねる旅

報告3「サーモンピープルと先祖の骨」市川利美さん(北大開示文書研究会)
報告4「自主決定権と共に生きる人々」殿平善彦さん(北大開示文書研究会)      

Part 04 アイヌの遺骨をコタンの土へ2017

映画上映「ホシッパアンナ/先祖の魂 故郷へ還る」五十嵐貴博監督

報告5「浦幌に先祖を迎えて」差間正樹さん(浦幌アイヌ協会)

報告6「静内・豊畑・東幌別の遺骨帰還をめざす裁判」葛野次雄さん(コタンの会)

報告7「ドイツに盗み出されたアイヌ遺骨がコトニ・コタンに帰還できるために」小田博志さん(北海道大学)

報告8「小金井良精の北海道旅行―東大のアイヌ遺骨」植木哲也さん(苫小牧駒澤大学)

2017年9月 7日 (木)

北海道大学からの返還遺骨を 故郷、紋別へお迎えする カムイノミ・イチャルパ

北海道大学からの返還遺骨を故郷、紋別へお迎えするカムイノミ・イチャルパ当協会はきたる9月16日~17日、北海道大学からの返還遺骨を故郷・紋別に受け入れるカムイノミ(神々への祈りの儀式)、イチャルパ(祖霊祭、故人の慰霊の儀式、”シヌンラッパ”とも言います)を下記要領で執り行います。ぜひ多くの皆さまにご参列いただき、またご支援をお寄せいただきたく、お願いを申し上げます。なお、16日のカムイノミは当協会関係者にて執り行いますので、一般の方々の入場はご遠慮ください。

17日は雨天でなければ屋外開催場所にてイチャルパの儀式を執り行います。アイヌ式の先祖供養の儀式を見ていただくとともに、みなで一緒にアイヌであり紋別のご先祖様であるご遺骨の供養をお願いしたいと思っております。

たくさんの方々のご参列をお待ちしております。

紋別アイヌ協会 会長・畠山敏


【とき】

2017年9月17日(日曜日)

10:00 主催者挨拶
10:10 カムイノミ・イチャルパ
12:00 主催者終わりの挨拶

※9月16日(土曜日)の納骨とカムイノミは関係者のみで執りおこないます。

【主管】

紋別アイヌ協会 会長・畠山敏

【問い合わせ】

紋別アイヌ協会
電話0158-23-9025

【協力】

コタンの会、北大開示文書研究会、アイヌ遺骨返還訴訟弁護団、紋別市

【会場】

北海道紋別市元紋別6-3(畠山漁業部)


ご支援をお願いします

地元から持ち去られたアイヌの遺骨の尊厳ある帰還を実現するために、みなさまのご支援を求めています。ご支援金は、返還骨を迎えるカムイノミやイチャルパの費用に使わせていただきます。ぜひご協力ください。当日会場でも受け付けます。

  • ゆうちょ銀行振替口座 口座名:コタンの会
    口座番号:02730-2-102357

2017年8月 7日 (月)

大学からの返還遺骨を慰霊するイチャㇽパ/浦幌アイヌ協会

浦幌アイヌ協会は、きたる2017年8月19日~20日、北海道大学から祖先の遺骨の返還を受け、故郷の墓地に再埋葬し、カムイノミ(カムイへの祈りの儀式)とイチャルパ(慰霊の儀式)を執りおこないます。

くわしくはこちら(プレスリリースあり)

浦幌アイヌ協会イチャルパにご参列ください

日時 2017年8月20日(日曜日)

10:00 カムイノミ(カムイへの祈り)とイチャルパ(祖先を慰霊する儀式)

11:40 帯広カムイトウウポポ保存会による舞踊

  • カムイノミは関係者のみで執りおこないます。一般の方は参列できません。
  • 路上駐車はできません。飲酒運転は絶対にしないでください。
  • 食事のご用意はありません。
  • 会場では主催者スタッフの指示に従ってください。厳粛な儀式の平安を乱すような 行為の方には退場をお願いする場合があります。

会場 浦幌町浜厚内生活館

   浦幌町字チプネオコッペ1-22 電話015-578-2235

協力 コタンの会(代表/清水裕二)、北大開示文書研究会(共同代表/清水裕二、殿平善彦)、アイヌ遺骨返還訴訟弁護団(弁護団長/市川守弘)


ご支援をお願いします

地元から持ち去られたアイヌの遺骨の尊厳ある帰還を実現するために、みなさまのご支援を求めています。ご支援金は、返還骨を迎えるカムイノミやイチャルパの費用に使わせていただきます。ぜひご協力ください。当日会場でも受け付けます。

  • ゆうちょ銀行振替口座 口座名:浦幌アイヌ協会
    口座番号:02750-3-71188
  • ゆうちょ銀行振替口座 口座名:コタンの会
    口座番号:02730-2-102357

北海道大学から浦幌アイヌ協会に返還される遺骨について

北海道大学の「アイヌ納骨堂」には、浦幌町内から持ち出された、少なくとも76人分の遺骨が留め置かれています。大半は、1934年(昭和9年)10月下旬、同(帝国)大学医学部解剖学第二講座の児玉作左衛門教授らが町内愛牛(あいうし)地区のアイヌ墓地から持ち去っていったものです。浦幌アイヌ協会による返還請求訴訟が今年3月22日、札幌地裁で和解に達し、被告・北海道大学がこれらの遺骨を当協会に返還することになりました。初回返還分として今回、63人分と人数不明の遺骨、合わせて82箱の返還を受け、再埋葬します。

2017年7月11日 (火)

「アイヌ人骨研究利用に関する札幌医科大学への質問書」に対する同大学の回答書

「アイヌ人骨研究利用に関する札幌医科大学への質問書」に対する同大学の回答書

コタンの会と北大開示文書研究会が2017年5月16日、北海道公立大学法人札幌医科大学・塚本泰司学長あてに質問書を提出したのに対し、同大学から7月7日付けの回答書が届きました。


医大総第223号(平成29年7月7日)
北海道公立大学法人 札幌医科大学 理事長・学長 塚本泰司(押印)

質問書に対する回答書

ご質問のありましたことについて、次のとおり回答いたします。

【質問事項】
1 2010年から始められたとするアイヌ遺骨研究が事実であるなら、その経緯をつまびらかにし、使用された遺骨が、どの場所から大学に持ち込まれたかをお伝えください。

<回答>

  • ご質問の研究は、国立科学博物館 篠田謙一氏と山梨大学 安達登氏(以下「当事者」といいます。)が研究主体となりおこなわれたものであり、本学は、研究主体または共同研究のいずれにもなっておりません。
  • なお、研究に使用されましたアイヌ遺骨のリストは、当事者から貴研究会あてに郵送していただくよう本学から依頼しております。 

2  その研究が、発掘されたコタンの構成員あるいはその子孫の了解を得ているなら、の事実をお伝えください。

<回答>

  • この研究は、発掘調査等による出土品に関して文化庁が定めた「出土品の取扱いに関する指針」などに則り、取り扱われたものと承知しております。

3 コタンの構成員あるいはその子孫の了解を得ずに行われたのであれば、研究倫理に悖るのみならず、アイヌの伝統的な宗教的精神を無視した死者への冒涜ともいわねばならぬ行為であります。貴大学の率直な見解をお聞かせください。

<回答>

  • 上記2の回答と同様です。

 

4 私たちはすべての収蔵遺骨の一刻も早い地元コタンへの返還・帰還が実現されるべきと考えますが、貴大学の見解をお聞かせください。

<回答>

  • 本学としましては、現在、国において地域への返還等に係る返還プロセスの道筋やあり方が検討されていることを踏まえ、指針等が示された際には、定められた手続き等に則り、対応してまいりたいと考えておりますので、特段のご理解とご協力をたまわりますようお願い申し上げます。

以上は抜粋です。札幌医科大学からの回答書の全文はこちらをどうぞ。

2017年6月 8日 (木)

アイヌ・サケを獲る権利をとりもどすために アイヌ舞踊とコタンを考える集い

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アイヌ・サケを獲る権利をとりもどすために アイヌ舞踊とコタンを考える集い

日時 2017年7月22日(土)13:30~16:30

会場 帯広市保健福祉センター(帯広市東8条南13丁目1番地)

入場無料(資料を500円でお分けします)

主催 市民フォーラム十勝 ☎0155ー31ー6037(高倉)

後援 帯広市教育委員会

出演は、帯広カムイトウウポポ保存会、差間正樹さん、市川守弘さん。プログラムはこちらをどうぞ。

http://hmjk.world.coocan.jp/demae/20170722obihiro/obihiro20170722.html

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